社会変革の速度向上を目指す実証実験

桜井 拓弥 グループデザイン室 京都大学大学院エネルギー科学研究科卒 2016.4 Joined

CHAPTER 01 魔法のような科学に
魅せられた学生時代

透明の水が化学反応によって青色に変わる。その変化はまるで魔法のようで、子供のころから科学が好きでした。自分が生まれるはるか昔、1985年に作られたバックトゥザフューチャーという映画には、ワクワクするような2015年という未来が描かれていました。空を飛ぶスケボーや、生ゴミを燃料にして走る車、顔認証システム、タブレット等、実現できたものやまだ実現できていないもの。科学の可能性に魅せられた自分の将来の夢は、科学者。大学は物理工学科に進み、世界のエネルギー問題の解決に繋がる核融合の研究に胸を躍らせていました。

CHAPTER 02 理系人材のモチベーションが
下がる社会への疑問

大学院での生活が始まってみると、あれだけ楽しみだった研究を楽しいと思えなくなっていました。周りを見渡してみても、楽しそうに研究している人は数える程しかいない。みんな自分の研究自体は好きで、研究の話をする時は、目を輝かせていました。けれど、研究室の話になると顔は曇ります。研究への純粋な欲求を、大学院という組織の風習や制度に邪魔をされて辟易としていました。社会人に話を聞いても同じでした。研究に打ち込むこと以外の、制度や仕組みや風土が、研究者のモチベーションを阻害していました。自分は、研究者になることではなく、研究環境自体を変えられる人になりたいと思いました。楽しく研究をできていない人たちが、皆わくわくしながら研究できるようになれば、きっと日本はもっと面白い国になる。それから毎日、どうすればその環境が変わるのかを考え続けました。官僚になって日本の制度を変えれば、研究環境も変えられるのではないか。そう考えて、国家公務員の資格も取得しました。しかし、どんな制度であれば機能するのか、そして制度を作ったとしても、会社や研究室にまで浸透するイメージがどうしても持てずに悩む日々でした。そんな時、リンクアンドモチベーションに出会いました。曰く、会社と社員のエンゲージメントを高め、社員がモチベーション高く働く企業を創る。
これだ。
自分は制度のことばかり考えていたけれど、働く人の感情を考えることこそが大切なんだと、大きな気付きを得ました。組織と個人のエンゲージメントを高める技術が、当たり前のように全ての会社で適用されれば、研究者や理系社員のモチベーションも高まり、自分が描く社会が実現できる。そう確信した自分は、研究者でも国家公務員でもなく、リンクアンドモチベーションで働くことを選びました。

CHAPTER 03 経営企画としてリンクアンド
モチベーションの
プレゼンスを高める

自分は今、リンクアンドモチベーションの管理本部で経営企画として働いています。リンクアンドモチベーションの社員がパフォーマンス高く働ける環境を創り、会社全体としてのサービス供給能力を高める。結果としての売上や利益や時価総額を今以上に高めることで、世界におけるリンクアンドモチベーションの影響力を高めていきたい。どんな素晴らしい技術や思想も、誰が言うかによって伝わる範囲もスピードも深度も変わってきます。だからこそ、リンクアンドモチベーションという会社の市場におけるプレゼンス向上にこだわりたい。
モチベーションエンジニアリングという技術や、組織と個人の感情を大切にするリンクアンドモチベーションの考え方が、今まで以上に拡がっていけば、きっと社会は変わります。会社の経営においても、国の制度づくりにおいても、人のモチベーションや組織へのエンゲージメントを考慮することが当たり前の社会へと変えていきたい。幼い頃の科学者という夢を追いかけるのは諦めました。けれど、ワクワクするような未来を創るという夢は諦めていません。むしろ、もっと確かな手応えとともに、社会変革の速度向上を目指す実験を、自分はここで続けています。