NEWS & TOPICS

2010年5月 6日

今年の新入社員の傾向は「安らぎ主義」 「2010年 新入社員ワークモチベーション調査」中間報告

~企業側が新人に伝えるべきは、「仲間に愛されること」ではなく「仕事や顧客を愛すること」~

経営コンサルティングの株式会社リンクアンドモチベーション(東証一部、以下LM)は、今春の新卒入社者にワークモチベーションについてのアンケート調査を行いました。この調査は、企業と新入社員の関係のあり方の変化や新入社員の仕事に対する価値観の源泉を把握するという目的のもと、LMの新入社員研修受講者に対し調査したものです。当調査の中間結果を以下にご報告します。

※ニュースリリースおよび詳細数値は付帯資料のPDFファイルでご覧下さい。

--------------------------------------------------------------------

1.【入社動機】ブランドや施設環境といった“装飾”よりも、“本業”の事業内容を重視して入社を決定する傾向へ。
最も重要度が高かった項目は、「事業の影響力」「事業の優位性」といった『事業内容』に関する項目でした。一方、「自社の知名度」 「サービス浸透度」といった『ブランド』や、「勤務地」「研究施設」といった『施設環境』に関する項目は重要度が低く出ました。ブランドや施設環境といった“装飾”で判断しているわけではなく、“本業”である事業内容を鑑みた上で企業を選択していることが伺えました。
 
2.【上司・先輩への期待】“自己成長”や“会社理解”の機会よりも、“上司からの承認”を重視する傾向へ。
「会社方針伝達」「課題把握」「キャリア提示」といった“自己成長”“会社理解”の機会に比べて、「自分の特徴理解」「納得ある評価」「成果の称賛」「意見の聞き入れ」といった“上司からの承認”に対する重要度が約0.2pt上回り、上司から受け入れられることを求めている傾向が伺えました。

3.【職場への期待】職場への所属意識が向上。顧客との関係よりも社内の雰囲気を重視する傾向へ。
「顧客ニーズ把握」「顧客への対応」といった『顧客接続』に関する項目に比べ、「切磋琢磨する職場」「職場でのスムーズな連携」「職場での活発な発言」といった『目標達成』『意欲相乗』項目の重要度が高く、顧客との関係よりも職場の雰囲気を重視する傾向が伺えました。

※ニュースリリースおよび詳細数値は付帯資料のPDFファイルでご覧下さい。

--------------------------------------------------------------------

■まとめ

■今年の新入社員の特徴
今年度の新入社員は「愛される」マネジメントを求める傾向が強いとLMは考えます。「ゆとり教育」の影響とともに、「採用買い手市場」を背景にした危機感の増大などが考えられ、閉塞感漂う社会の中で、少しでも受け入れられ、愛されることで安心したいという傾向の表れなのではないでしょうか。

■受け入れる企業で求められること ~仲間に愛されることではなく、仕事や顧客を愛することを教える~
2010年度より、いわゆる「ゆとり第一世代」が入社となります。彼らは幼少期に不動産バブル崩壊、中学~高校時代にはITバブルの崩壊、そして就職活動期にはサブプライムローン破綻に端を発する世界金融恐慌といった、不況の風に晒されながら生きてきました。
そのため、世間一般で言われる「ゆとり世代」とは性格を異にしており、社会に対しての悲観・諦観を抱きつつも、過度なリスクテイクを行うのではなく、堅実に周囲との調和を大切にしながら生きたいという特性が、本調査結果から抽出されました。しっかりと現実を見据えてはいますが、社会の荒波に揉まれ、萎縮してしまっている可能性があるのではないでしょうか。
受け入れる企業に求められることは、仕事の影響力や意義、顧客への価値をしっかりと伝え、本業を通して得られるやりがいを感じさせることだと考えます。そうすることで、仲間に愛されることを求めるのではなく、仕事や顧客を愛することを教えることが求められています。

※ニュースリリースおよび詳細数値は付帯資料のPDFファイルでご覧下さい。

--------------------------------------------------------------------

■結果詳細

LMが分類する17項目のワークモチベーション(働く誘因)のファクターに基づき、3項目の質問を行いました。調査は無記名式で、設問項目に対して「非常に強く重要視した(5点)」から「全く重要視しなかった(1点)」まで5段階にて回答し、項目ごとの平均点を比較しました。

1.あなたが就職活動をした時に会社を選ぶ基準として重要視したものは何ですか?

1位  事業の社会的影響力や社会的意義
2位  事業の優位性・成長性・将来性
3位  会社理念への共感
4位  魅力的な上司や先輩の存在
5位  研修制度や提案制度の充実
6位  評価や給与水準・休日休暇制度の充実
7位  会社の財務状態や顧客基盤の安定
8位  企業理念やビジョンの社員への浸透
9位  専門能力が身につく
10位 仕事を任される裁量権の範囲が広いこと
11位 革新・創造的な社風
12位 経営トップや経営陣が魅力的であること
13位 勤務地のロケーション
14位 自社の商品サービスが市場に浸透
15位 上下関係が薄くフラットな社風
16位 自社の知名度や話題性
17位 研究施設や開発環境の充実度

注)同じ値で順位が違うものは、小数点第2位以下で比較した
注)09-08の差は小数第2位以下で四捨五入した

2.あなたの上司や先輩が、どんなことをしてくれるとモチベーションが上がると思いますか?

1位 自分の持ち味や特徴をおさえてくれること
2位 基準が明確で納得感ある評価をしてくれること
3位 意見や改善点を聞き入れてくれること
4位 仕事の成果を褒めてくれること
5位 自分の役割や責任を明確にしてくれること
6位 自分自身の業務上の課題をおさえてくれること
7位 キャリアやステップアップの方向性を提示してくれること
8位 会社の方針や自社が置かれている環境などの情報を提供してくれること

3.あなたの職場が、どんな職場だとモチベーションが上がると思いますか?

1位 自分の意見や考えを活発に発言し、それを聞き入れる姿勢
2位 メンバー同士の連携がスムーズであること
3位 全員が全力を投じて、切磋琢磨する雰囲気
4位 成功事例やノウハウを共有する雰囲気
5位 効率的で手際よく、仕事が進められること
6位 顧客(或いは関連部署)のニーズを商品・サービスに活かすこと
7位 目標や役割が明確化されていること
8位 顧客(或いは関連部署)への迅速な対応

※ニュースリリースおよび詳細数値は付帯資料のPDFファイルでご覧下さい。

--------------------------------------------------------------------

■お問合せ先

■本調査報告に関するお問合せ先
株式会社リンクアンドモチベーション モチベーション研究所 所長 田中 康之
TEL:03-3538-8671 FAX:03-3538-8672 E-mail:motiken@lmi.ne.jp

■本リリースに関する報道関係者のお問合せ先
株式会社リンクアンドモチベーション コーポレートデザイン本部 社長室 結城 典子
TEL:03-3538-9517 FAX:03-3538-8672 E-mail:pr@lmi.ne.jp

PDF形式のニュースリリースを読む(PDF:227.7 KB)